ある日、ふと思い出した昔の暖かい思い出。 そんな事を小説にしてみたい! そんな男の場所です。


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再見…中国
ふとした時に、昔を思い出すこと。
それはどんな人でも経験することだと思う。

高校を卒業し、専門学校を卒業し…

気がつけば今の仕事をしている私。

そんな日常に充実も不満も感じなくなって、生きていくことだけでいっぱいいっぱいだ。

会社の車でいつもと同じ道を走り、いつも聞いているラジオが車内に流れている。

何も変わりはない。

いつもと同じ風景が車のスピードと同じ速さで流れていく。

そして、いつもと同じように仕事現場に到着して、車を降りる。

風に暖かさと湿気を感じる。

「雨が近いのかな」

誰に言うわけでもない。誰が聞いているわけでもない。

ただ言ってみたかっただけ。

「…そうかもね」



「雨って好きだな…水の弾ける音と、全てを流していってくれる気がしてね」

後ろから聞こえる声に、私は懐かしさと嬉しさを込めて話かけた。

「そうか…、俺も雨が好きだな。あの日を思い出すことができるから」

そう言って後ろを振り向いた先には、誰もいなかった。

ただ…

雨の匂いがする風だけが吹いていた。

「…っは…何言ってるんだか…暖かくなって少しおかしくなったかな?」

独り言を言いつつ左ポケットに入っているいつものタバコを取り出す。

「…今まで忘れてたくせにな。都合よく思い出すなんて…な」

私は何を思い出しているのだろう?

でも。

胸の中にこみ上げてくる感情は、暖かくて、懐かしくて…

タバコに火をつけると、白い煙が蒼い…どこまでも蒼く見える空に上がっては消えていった。

「…タバコがうまいなぁ…」

肺の中に入ってくる煙が今では何よりもおいしく感じる。

数年前ならタバコを吸う奴は嫌いだったのに、今ではその仲間になってしまった。

「変わっちまったんだなぁ…俺は…」

時計の針があの日から一体何回一周したのだろう?

変わってしまった自分が、今では「いつもの自分」に思うようになってから一体いくつ雨の匂いを感じてきたのだろう?

そんな事を考える自分自身が、一番変わってしまったと気づいたのは、タバコの先端がフィルターの近くにまで来た時だった。

2007年5月

ふとしたことで思い出した。

人生の中で言えばほんの一瞬の滞在だったのだろう。

だが、私の記憶の中からきっと一生消えることはない思い出の旅。

それは8年前の1999年夏のこと。

ふとしたことがきっかけで旅することになった国での思い出。

私は…、ゆっくりとあの日のことを思い出していった。


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